リハビリテーション医学
Online ISSN : 1880-778X
Print ISSN : 0034-351X
ISSN-L : 0034-351X
短報
手掌部の刺激による正中神経の逆行性感覚神経伝導検査に関する報告
小川 真司赤星 和人高橋 修永田 雅章千野 直一
著者情報
ジャーナル フリー

2005 年 42 巻 5 号 p. 320-324

詳細
抄録
正中神経感覚神経伝導検査の手掌部刺激は, 刺激部位, 記録部位が統一されていない. 手掌の刺激部位を定め, 逆行性感覚神経伝導検査を施行した. 記録電極は中指掌側近位指節関節付近に設置した. 刺激電極は手掌部, 手関節部, 肘関節部に設置した. 立ち上がり潜時の平均は, 手掌部で1.14 msec, 手関節部で2.39 msec, 肘関節部で5.98 msecであった. 頂点潜時の平均は, 手掌部で1.66 msec, 手関節部で3.00 msec, 肘関節部で6.82 msecであった. 振幅の平均は, 手掌部で75.3 μV, 手関節部で54.3 μV, 肘関節部で27.9 μVであった. 感覚神経伝導速度の平均は, 記録電極-手掌刺激部間で61.9 m/sec, 記録電極-手関節部間で58.6 m/sec, 記録電極-肘関節部の間62.7 m/secであった. 健常人において, 手根管付近で神経伝導速度の低下や振幅の低下をきたす何らかの要因が存在することが示唆された.
著者関連情報
© 2005 社団法人 日本リハビリテーション医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top