リハビリテーション医学
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中途視覚障害と肢体障害との重複例における総合的リハビリテーションアプローチ
大川 弥生安藤 徳彦大橋 正洋
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キーワード: 視覚障害, 重複障害
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1984 年 21 巻 3 号 p. 171-173

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抄録

視覚及び肢体障害の両者についてリハアプローチをうけた中途視覚・肢体障害重複21例(全盲12,低視力9)について訓練効果を検討した.訓練効果を移動能力とADLについてみると,最終到達レベルへの影響因子としてはまず肢体障害程度,その他知的因子と知覚系(関節覚と両側聴力)の関与が考えられた.なお視力障害程度は車椅子例では明らかな影響が認められた.退院・退所後の社会的状況をみると,就労・職業訓練施設・授産所へとつながった全例が未知屋外移動・ADL自立例と一致し,移動能力による制限が大きいことが示唆された.

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© 社団法人 日本リハビリテーション医学会
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