リハビリテーション医学
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正常小児における歩行周期の検討
フットスイッチとSelspot IIによる時間因子の比較
岡部 稔藤島 恵喜蔵野呂 浩史南 良二
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キーワード: フットスイッチ
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1992 年 29 巻 4 号 p. 273-279

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抄録

1) 自作フットスイッチとSelspot IIを用いて,歩行周期の時間因子を検討した.対象は2~12歳までの健常男子48名である.
2) フットスイッチによる真の踵接地は膝関節の最大伸展位より平均25 msec遅れる.
3) フットスイッチによる真の足尖離地は足関節の最大底屈位より平均11 msec早まる.
4) フットスイッチとSelspot IIという異なる方法で分析した歩行周期の時間因子が強い相関関係を示すことから,厳密な定量評価を必要としない場合には,Selspot II単独での歩行周期分析が十分可能と考えられる.

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© 社団法人 日本リハビリテーション医学会
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