リハビリテーション医学
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小型加速度計による歩行分析の再現性および妥当性の検討
田中 尚文園田 茂村岡 慶裕富田 豊千野 直一
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1996 年 33 巻 8 号 p. 549-553

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抄録

歩行における体幹の動揺性を測定することを目的に,小型加速度計を被検者の腰背部に固定して得られた加速度波形の再現性を検討し,床反力やわれわれが考案したレーザーポインターとビデオを用いた歩行計測とを比較した.対象は健常成人5人と対麻痺患者1人である.対麻痺患者はT10-11高位完全麻痺の男性で,内側股継手付長下肢装具(Walkabout®)を装着し,両ロフストランド杖にて歩行可能である.今回測定した加速度は,正常歩行,異常歩行ともに,良好な再現性を有し,床反力とも高い相関が得られた.したがって,場所をとらずにどこででも,短時間で簡便に行える本法の信頼性および妥当性は高く,歩行分析の一手法として有用と考えられる.

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© 社団法人 日本リハビリテーション医学会
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