リハビリテーション医学
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MRI上椎骨・脳底動脈領域血管に異常を有する脳血管障害患者における未破裂脳動脈瘤保有率の検討
三條 伸夫上原 晋井浦 泰夫松本 卓市川 忠
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2000 年 37 巻 3 号 p. 165-170

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抄録

今回我々は1998年4月から翌年3月までの当センターにリハビリテーション目的で入院した脳梗塞と脳出血の患者291例のうち,脳幹部血管障害患者と画像上椎骨・脳底動脈に異常を有する症例に対して,3-dimensional CT angiography (3D-CTA)を用いて未破裂脳動脈瘤の保有率の検討を行った.全16例(平均年齢58歳)中3D-CTAにて未破裂脳動脈瘤の保有が疑われたのは4例で,うち画像上の異常に一致して動脈瘤が確認されたのは2例,異常と関係ない部位に動脈瘤が確認されたのが1例,3D-CTAとMRAで動脈瘤様の所見がありながら最終的に脳血管撮影で否定されたのが1例であった.今回の結果で,対象患者の保有率は18.8%と高値であることより,脳血管障害患者が未破裂脳動脈瘤を有する可能性について救急病院,リハビリテーション病院共に留意すべきと思われる.

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© 社団法人 日本リハビリテーション医学会
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