リハビリテーション医学
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先天性脊椎骨端異形成症患者の社会生活
滝川 一晴芳賀 信彦
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2002 年 39 巻 11 号 p. 719-726

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抄録

先天性脊椎骨端異形成症は体幹短縮型低身長を示す代表的な骨系統疾患であるが,その社会生活についての報告はない.先天性脊椎骨端異形成症患者の社会生活について知ることを目的として,アンケート調査を実施し,29例(男性20例,女性9例)から回答を得た.年齢は2~69歳,平均20歳,親子例3組,姉弟例1組である.アンケートの調査項目は就学状況,歩行能力,SM社会生活能力検査,出生時及び現在の身長,運動発達などである.出生時身長とひとり歩きの月齢は相関があった.就学では,小中学校は普通校に進学する例が多かった.高校に進学した例は,大学・専門学校への進学率が高かった.歩行能力は未成年例では高いが,成人例では低下している例が多かった.成人例では,現在の身長と歩行能力は相関があった.

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© 社団法人 日本リハビリテーション医学会
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