日本腎臓リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2436-8253
Print ISSN : 2436-8180
CKD 患者における身体活動の評価法: デバイス
三浦 平寛
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ジャーナル 認証あり

2023 年 2 巻 2 号 p. 148-156

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抄録
身体活動は健康にとって重要であり,活動的になることで死亡を回避できる可能性がある。保 存期慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)患者や透析患者に対する非監視下運動療法で は,身体活動の評価と目標設定が重要であることから歩数計が有用である。身体活動の評価に用 いるデバイスとして,歩数計や加速度計,スマートフォン,ウェアラブルデバイスがあげられ る。いずれのデバイスも身体活動における妥当性について検討されているが,それぞれにメリッ トとデメリットがあるため,デバイスの特徴をよく理解して使用することが重要である。スマー トフォンやウェアラブルデバイスの進歩と普及によって,歩数以外のより詳細な身体活動情報を 得られるようになったことから,身体活動の質も評価できるようになってきた。今後,腎臓リハ ビリテーションの治療用アプリの開発が進むなかで,身体活動に重要性が増していくものと考え られる。
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© 2023 一般社団法人日本腎臓リハビリテーション学会
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