日本腎臓リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2436-8253
Print ISSN : 2436-8180
最新号
腎臓リハビリテーションを安全かつ効果的に行うための管理
選択された号の論文の16件中1~16を表示しています
  • 大久保 愛子, 正木 崇生
    2025 年4 巻2 号 p. 66-75
    発行日: 2025/10/31
    公開日: 2025/11/24
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     慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)患者は,冠動脈疾患,脳卒中,心不全,心臓突然 死といった心血管疾患(cardiovascular disease:CVD)を発症するリスクがきわめて高い。ま た,腎機能障害や蛋白尿自体がCVD の重要な危険因子であり,CKD とCVD が併存する場合に は死亡率はさらに高まる。このように,腎臓と心臓が相互に影響し合う関係は「心腎連関」と呼 ばれている。CKD とCVD は,高血圧や糖尿病といった共通の危険因子を有するが,両者の進 行・増悪には,これらに加えて炎症や貧血,尿毒症毒素など複数の病態の関与も指摘されている。 CKD の発症および進行を予防することは透析導入を回避するだけでなく,生命予後の改善や医 療費削減の観点からもきわめて重要であり,腎臓・心臓両方の専門医を含む多角的なアプローチ が求められる。
  • 伊藤 佐久耶, 深水 圭
    2025 年4 巻2 号 p. 77-83
    発行日: 2025/10/31
    公開日: 2025/11/25
    ジャーナル 認証あり
     糖尿病関連腎臓病(DKD)は,腎不全のみならず,その疾患特異性から生活の質(QOL)が低下した患者が多くみられる。保存期DKD患者の治療戦略は,血糖・血圧・脂質などのリスク因子を包括的に管理する集学的治療と心・腎保護効果が期待できる薬剤を適切に組み合わせていく治療が重要である。近年SGLT2阻害薬やMRA,GLP—1受容体作動薬といった薬剤により,保存期DKD患者の末期腎不全への進展,死亡リスクが大幅に改善してきた。近年見直されている腎臓リハビリテーションは,これらの薬剤との相乗効果が期待されており,サルコペニア・フレイルの予防・治療のみならず,腎機能障害の進行抑制,透析導入の遅延,心血管イベントに代表される合併症の予防,精神的な安定性,そして社会参加の促進といった多岐にわたる長期的な効果が期待される。
  • 倉賀野 隆裕
    2025 年4 巻2 号 p. 85-89
    発行日: 2025/10/31
    公開日: 2025/11/25
    ジャーナル 認証あり
     慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)に伴う貧血は緩やかに進行するため,自覚症状に乏しいものの,労作時に易労感,動悸・息切れ,眩暈などの症状が出現する可能性があるため運動療法を安全かつ効果的に行うためには適正な貧血の管理が求められる。また貧血管理が不適切なCKD患者は,Quality of Life(QOL)やActivities of Daily Living(ADL)scoreが低いのみならず,作業生産性が低下している事が報告されている事から,運動療法前に適正な貧血管理を行う事は,運動療法を更に効果的に導く事が期待される。近年透析患者への運動療法の介入により,運動能力の回復や栄養状態・脂質代謝の改善のみならず酸化ストレスの軽減に伴い,血清鉄が上昇し,Erythropoiesis Stimulating Agent(ESA)製剤の使用量が低下した事が報告されている。これらの報告は,運動療法自体が鉄利用障害を改善し,貧血管理をより有効にしている可能性を示唆している。
  • 西岡 心大
    2025 年4 巻2 号 p. 91-106
    発行日: 2025/10/31
    公開日: 2025/11/26
    ジャーナル 認証あり
     リハビリテーションを必要とする腎臓病患者は食欲不振,尿毒症,異化亢進,透析液へのアミノ酸喪失等により,しばしば低栄養に陥る。腎臓病患者特有の低栄養をエネルギー・たんぱく質消耗状態(protein—energy wasting:PEW)と呼び,死亡率の増加などの予後不良と関連する。これらの状態を適切に評価するためには正しいツールを用いる必要がある。低栄養については,栄養スクリーニング,栄養アセスメント,およびGLIM基準が使用できる。一方,PEWについては,国際腎栄養代謝学会(ISRNM)による診断基準,7—point SGA,NRI—JHなどにより判定される。近年では,PEWと慢性疾患による低栄養の概念にオーバーラップする部分が増加しており,臨床栄養および腎領域の専門家間における議論が待たれる。
  • 白井 信行
    2025 年4 巻2 号 p. 109-119
    発行日: 2025/10/31
    公開日: 2025/11/26
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    血液透析(hemodialysis:HD)患者の骨折発生率は死亡リスクの上昇と関連しているため,転倒と骨折の予防はきわめて重要である。HD患者は,転倒頻度が多く,転倒すると転倒恐怖感の増加や,その後の臨床転帰が不良となる。また,フレイルの有病率が高く,身体機能低下をベースに,慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)の重症化やHD治療による要因が加わることで転倒・骨折リスクが増強している可能性が考えられる。そのため,転倒予防に対する定期的な評価やアプローチが重要になってくる。本稿では,HD患者の転倒の特徴,および転倒予防対策について概説する。
  • 島村 典佑, 中川 洋佑, 駒場 大峰
    2025 年4 巻2 号 p. 121-133
    発行日: 2025/10/31
    公開日: 2025/11/26
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    慢性腎臓病(CKD)患者では,腎機能の低下とともに,高リン血症,活性型ビタミンD低下,二次性副甲状腺機能亢進症を生じ,骨病変,生命予後の悪化につながる。このような病態をCKDに伴う骨・ミネラル異常(CKD—MBD)という。血清リン,カルシウム値の上昇は血管石灰化の要因となり,心血管リスクの上昇につながる。二次性副甲状腺機能亢進症は高回転型骨病変や皮質骨多孔化の要因となり,骨折リスクの上昇につながる。さらに心肥大や貧血,カヘキシアの要因となる可能性も示されている。また,CKD患者で上昇するFGF23も心肥大などの臓器障害を起こす可能性が示されている。近年,活性型ビタミンD製剤に加え,カルシミメティクスの登場により,二次性副甲状腺機能亢進症の管理は大きく進歩しつつある。CKD—MBDの適切な管理により,骨折や心血管合併症のリスクが低下し,生命予後が改善することが期待される。
  • 山田 俊輔, 荒瀬 北斗, 岡村 員裕
    2025 年4 巻2 号 p. 134-146
    発行日: 2025/10/31
    公開日: 2025/11/26
    ジャーナル 認証あり
    血液透析患者は高齢者が多く,低栄養,フレイル,サルコペニアのリスクが高い集団である。 栄養状態を正確に把握すること,早期に低栄養の患者を特定して適切に治療介入をすることが, 血液透析患者のADL やQOL の改善,健康寿命の延伸につながる。血液透析患者で用いられる栄 養指標には,食事摂取量や体重減少などに関する問診,血清アルブミン値に代表される単純栄養 指標,GNRI のようにいくつかの単純栄養指標を組み合わせた複合栄養指標などがある。単純栄 養指標よりも複合栄養指標の方が感度は高い。複合栄養指標にはSGA,GNRI,NRI—JH などの 低栄養スクリーニング目的の指標とGLIM のような低栄養診断のための指標があり,臨床および 研究で用いられている。これらの栄養指標は生命予後や臨床的に重要なアウトカムとも関連す る。低栄養のスクリーニングと診断のための複合栄養指標間の優劣については今後の検討が必要 である。
  • 井上 瑞貴, 岡田 克己, 石崎 崇天, 森 泰子, 本宮 美香, 和氣 千里, 大久保 祐紀
    2025 年4 巻2 号 p. 147-158
    発行日: 2025/10/31
    公開日: 2025/11/27
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    研究背景:令和4年度診療報酬改定にて「透析時運動指導等加算」が新設され,透析中運動療法への機運が高まってきているが,低強度運動による身体機能改善効果を検証した報告は少ない。  目的:透析中監視下低強度運動を実施し,身体機能改善効果を検証する。  方法:当院外来にて維持透析治療中の17例を対象に,90日間で前後のSPPBを比較し,透析効率や栄養指標の変化,患者背景因子との関連を検証した。  結果:SPPBの結果において,椅子立ち上がりテスト(p=0.02)と合計点数(p=0.03)に有意差が認められた。  結論:低強度運動であっても,患者状態に合わせた個別運動プログラムを作成し透析中監視下運動療法を行うことで,身体機能改善効果が見込める。
  • 大野 隼汰, 田畑 吾樹, 矢部 広樹, 加藤木 丈英, 三嶽 侑哉, 藤井 隆之
    2025 年4 巻2 号 p. 159-168
    発行日: 2025/10/31
    公開日: 2025/11/27
    ジャーナル 認証あり
     背景:保存期CKD患者の動脈硬化の進行予防や改善のための有効な介入方法は十分に確立されておらず,動脈硬化に関連する潜在的な要因の解明が必要である。  目的:保存期CKD患者を対象に,動脈硬化に関連する因子を患者背景や腎機能に骨格筋量と身体機能を加え,さらにその検討を性別から検討することである。  方法:研究デザインは横断研究である。CKDの教育目的で入院した保存期CKD患者62例(男性37例,女性25例)を対象とした。動脈硬化の指標はCAVI,骨格筋量はSMI,身体機能は握力,SPPB,6MWDを測定した。  結果:CAVIを従属変数とした重回帰分析の結果,全症例および女性では喫煙歴,男性ではSMIが有意に関連していた(p<0.05)。  結論:保存期CKD患者の動脈硬化の要因は,性差の影響を受ける可能性があり,男性のCAVIには骨格筋量がより関連していることが示唆された。
  • 濵田 大樹, 齊藤 正和, 塩田 航平, 岩津 弘太郎, 森沢 知之, 高橋 哲也
    2025 年4 巻2 号 p. 169-177
    発行日: 2025/10/31
    公開日: 2025/11/27
    ジャーナル 認証あり
     研究背景:血液透析中に実施されているレジスタンストレーニングは定量性が課題である。  目的:伸縮性歪みセンサをガイドとしたエクササイズボールによるベッド上レジスタンストレーニングの運動強度の定量化について検討すること。  方法:対象は健常大学生22名。エクササイズボールを用いて最大レッグプレス(LPmax)運動時の伸縮性歪みセンサ値から40,60,80%LPmaxの運動強度を設定した。各運動強度によるLP運動時の外側広筋と腓腹筋の筋電図およびウエイトマシンによるLP運動の1RM測定時の筋電図評価を実施した。  結果:外側広筋の筋活動は運動強度の漸増に伴い有意に上昇した(p<0.05)。一方,腓腹筋の筋活動に有意差は認めなかった。  結論:伸縮性歪みセンサをガイドとしたエクササイズボールによるベッド上レジスタンストレーニングは定量的に実施できる可能性が示された。
  • 池田 理紗
    2025 年4 巻2 号 p. 179-181
    発行日: 2025/10/31
    公開日: 2025/11/27
    ジャーナル 認証あり
  • 田中 舞
    2025 年4 巻2 号 p. 182-183
    発行日: 2025/10/31
    公開日: 2025/11/27
    ジャーナル 認証あり
  • 平野 裕真
    2025 年4 巻2 号 p. 184-186
    発行日: 2025/10/31
    公開日: 2025/11/27
    ジャーナル 認証あり
  • 田淵 心
    2025 年4 巻2 号 p. 187-188
    発行日: 2025/10/31
    公開日: 2025/11/27
    ジャーナル 認証あり
  • 中野 晴香
    2025 年4 巻2 号 p. 189-190
    発行日: 2025/10/31
    公開日: 2025/11/27
    ジャーナル 認証あり
  • 濱地 亮輔
    2025 年4 巻2 号 p. 191-192
    発行日: 2025/10/31
    公開日: 2025/11/27
    ジャーナル 認証あり
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