日本呼吸器学会誌
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症例
ベドリズマブによる薬剤性好酸球性肺炎と考えられた1例
佐々木 圭神田 響 今里 優希
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2025 年 14 巻 1 号 p. 39-42

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抄録

症例は46歳女性.潰瘍性大腸炎に対して20XX-1年9月よりメサラジン(mesalazine),寛解導入療法に20XX年10月よりベドリズマブ(vedolizumab)が開始された.20XX年12月より咳嗽と呼吸困難が出現し当科を受診した.血液検査で好酸球数増多,胸部CTで肺末梢辺縁を中心に気管支透亮像を伴う浸潤影を認めベドリズマブによる薬剤性好酸球性肺炎と診断し薬剤を中止,プレドニゾロン(prednisolone)で治療を開始し速やかに改善が得られた.今回ベドリズマブによる薬剤性好酸球性肺炎の1例を経験したため報告する.

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