2025 年 14 巻 2 号 p. 72-76
関節リウマチ,皮膚筋炎と間質性肺炎に対してステロイド,免疫抑制薬,ST合剤を投与されていた66歳女性が右胸痛と呼吸困難を主訴に入院した.喀痰からNocardia pseudobrasiliensisが培養され,感受性検査に基づいてレボフロキサシン(levofloxacin:LVFX)を投与,一時的に改善した.しかし再び症状が悪化,多発肺結節,脳および甲状腺にも結節が出現した.甲状腺からN. pseudobrasiliensisが分離され,抗菌薬の変更後は改善して転院した.