兵庫医科大学第5内科
1989 年 27 巻 6 号 p. 718-723
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33歳女性, 血痰と胸痛のため昭和60年9月当科に入院. 血管造影で右肺動脈の上中葉枝に欠損が認められたが, 大動脈とその分枝には異常はみられなかった. このため肺梗塞症と診断された. その後抗凝固療法を受けていたが, 62年6月, 右頚部に血管雑音が聴取されたため再入院となった. 血管造影では, 肺動脈病変の進行と共に, 両側総頚動脈と右椎骨動脈の狭窄が認められ大動脈炎症候群と診断された. 肺動脈病変の先行を血管造影で確認できた非常に稀な例と考えられ報告した.
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