抄録
閉塞性障害を呈したマイコプラズマ肺炎の2症例を経験した. 2症例ともに細菌学的に Mycoplasma pneumoniae (以下 M. pneumoniae) が検出され, マイコプラズマ肺炎と診断した. このうち1例に経気管支肺生検 (TBLB) を施行し, 細気管支炎の所見を得, 呼吸機能に合致した所見と考えられた. 2例とも大気下でPaO2が60Torr以下であったが, Erythromycin (EM) 及び副腎皮質ステロイド剤 (以下ステロイド) の併用により, 胸部X線所見, 血液ガス所見, 呼吸機能の改善が得られた.