岡山大学医学部第2内科
1992 年 30 巻 5 号 p. 868-872
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ミカンの剪定・摘果作業に際して, 葉に付着したヤノネカイガラムシの成分の吸入に起因する職業性喘息の1例を経験し, 繭と虫体成分を精製しその抗原液を用いてアレルギー学的検討を加えた. 繭抗原による吸入誘発試験で遅発型気道反応陽性, 末梢血における好塩基球の反応性及びロイコトリエン (LT) D4産生能は抗IgG抗体或は繭抗原添加により亢進していた. 従って, 喘息発作の機序としては, 非IgE系反応を介して標的細胞から放出されるLT類が関与している可能性が示唆された.
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