日本胸部疾患学会雑誌
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いびきについての疫学的検討
工場労働者におけるアンケート調査より
黒野 隆新島 眞文佐久間 哲也巽 浩一郎木村 弘国友 史雄巨田 康祐栗山 喬之
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1993 年 31 巻 6 号 p. 694-699

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抄録

18歳から59歳までの男性約7,000名を対象とした疫学調査により, いびきの程度と, 年齢, 肥満, いびきの家族歴, 日中の傾眠, 高血圧, 喫煙, アルコール摂取, 交通事故との関連を検討した. 毎晩往復の大いびきをかく人, ないし毎晩大いびきで時に息が止まる人を重度のいびき群とした. 加齢, 肥満, 喫煙, アルコール摂取はすべていびきの増悪因子であることが認められた. また重度のいびき群では, いびきの家族歴があり, 日中の傾眠および高血圧の既往歴, もしくは治療中の人の割合が有意に多かった. 交通事故との関連は認められなかった. アンケートにて重度のいびき群の中で, 40歳以上で肥満を伴い, かつ日中の傾眠および起床時の頭痛があるというすべてに解答した被検者は全体の0.25%であった.

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