日本胸部疾患学会雑誌
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肺気腫患者に対する吸入用抗コリン剤の評価 -ピークフローの有用性について-
中西 徳彦上田 暢男北出 公洋森高 智典亀井 雅
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1997 年 35 巻 1 号 p. 38-42

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抄録
肺気腫患者に対する抗コリン剤 (臭化オキシトロピウム) の効果をみる目的で, 肺気腫患者にその吸入前後で12分間歩行試験, スパイログラムを比較検討した. 抗コリン剤吸入によりFVC, FEV1.0の有意な増加がみられ, 12分歩行距離も延長傾向を示した. さらに, 客観的指標としてピークフローを導入し, 日誌による症状とピークフローの推移を観察した. 抗コリン剤吸入開始後1週間よりピークフローは有意に増加しその効果は4週後の時点でも持続していた.
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