日本臨床外科学会雑誌
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症例
急性化膿性甲状腺炎をきたした下咽頭梨状窩瘻の1例
河合 賢朗, 澤田 正志, 鈴木 雄, 竹花 教, 遠藤 義洋, 北村 道彦
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2007 年 68 巻 4 号 p. 822-826

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抄録
症例は19歳の男性で左前頸部有痛性腫瘤, 発熱, 経口摂取不良を主訴に当院受診し頸部CT, 血液生化学検査より急性化膿性甲状腺炎, 下咽頭梨状窩瘻の疑いにて入院した. 絶飲食, 抗菌薬投与, 穿刺排膿にて炎症反応ならびに臨床症状は軽快した. 咽頭造影にて左梨状窩から瘻管を認め確定診断を得た. 術前に色素を内服, 気管内挿管後左梨状窩を直達喉頭鏡下で確認し瘻孔へ色素を注入後手術を施行した. 下咽頭収縮筋を貫通して甲状腺左葉内側に至る瘻管を同定し高位で結紮切離, 甲状腺左葉切除を施行した. 術後第7病日に経口摂取を開始し, 現在再発なく外来通院中である. 本症例はCT, エコー上特徴的な所見を示し当疾患を鑑別診断におくことができた. 色素にて瘻管を同定し確実に手術を遂行できた. 瘻管は重層扁平上皮で覆われており, カルシトニン抗体による免疫染色にて瘻管周囲の甲状腺にC細胞を認めなかったことより第4咽頭嚢由来と考えられた.
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© 2007 日本臨床外科学会
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