日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡下に診断・治療した原発性小腸癌の1例
木川 雄一郎仲本 嘉彦古川 公之池田 宏国小縣 正明山本 満雄
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2007 年 68 巻 8 号 p. 1990-1993

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抄録
66歳, 男性. 40年前に急性虫垂炎にて手術を受けた. 糖尿病のために10年前からインスリンを使用していた. 約半年前から間欠的な腹痛が頻回にあるため, 近医で胃カメラなどを受けたがはっきりした原因は不明であった. 1カ月前, 同様の腹痛が出現し, 救急外来を受診した. 臨床症状と画像所見より小腸イレウスと診断され緊急入院となった. 入院後, 絶食と補液にて速やかに症状は改善した. 明らかな原因は不明だが, 診断もかねて腹腔鏡手術を施行した. 臍上部よりカメラポートを挿入. 5mmのワーキングポート右側腹部より2箇所挿入し, 腹腔内を観察したところ, Treitz靱帯より約40cmの空腸に漿膜浸潤を伴う全周性の小腸癌を認めた. 4cmの小開腹を行い, 小腸部分切除を施行した. 今回, 原因不明のイレウスの診断と治療に対し腹腔鏡が有用であったので報告する.
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© 2007 日本臨床外科学会
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