日本臨床外科学会雑誌
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症例
後縦隔胎児内胎児の1例
鳥羽山 滋生
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2008 年 69 巻 1 号 p. 24-27

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抄録
症例は,日齢1の男児.在胎35週6日3,100g頭位自然分娩出生.術前胸部レントゲンおよびCTでは,右胸腔2/3を占める後縦隔腫瘍で,長管骨や他の骨と思われる石灰化像存在.大動脈造影では,右肋間動脈から栄養される腫瘍像存在した.日齢3開胸手術施行.右後縦隔腔に胸膜と白い被膜に被われた右胸腔2/3を占める腫瘍摘出.摘出腫瘤は,7.5×6.0×5.0cm,79gであった.腫瘍の外観は,胎児様構造を示し,全表面が皮膚で被われており,頭部と思われる部分には目を思わせる突起物や,毛髪があり,躯幹と思われる部位より上肢下肢がでており,その先端には,指,爪を認めた.病理学的検索では,毛髪を伴う皮膚,脊髄を伴う脊椎,脂肪組織,横紋筋組織,脳,脈絡膜,消化管,長管骨,関節,爪などを認めた.以上から,胎児内胎児の中でも非常に稀な右後縦隔胎児内胎児(Lordの分類のproved case)と診断した.
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© 2008 日本臨床外科学会
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