日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
症例
脳性麻痺患者に発症した盲腸軸捻転症の1例
北山 佳弘余田 洋右岡本 信洋
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 69 巻 2 号 p. 405-408

詳細
抄録
症例は43歳の男性で,脳性麻痺で近医に通院中であった.食欲低下と腹部膨満のため投薬を受けたが改善せず,症状が増悪したため麻痺性腸閉塞の診断で当院に紹介入院した.入院時腹部単純X線検査では腹部全体に著明に拡張した腸管ガス像を認めたが脳性麻痺に伴う麻痺性腸閉塞と診断し,保存的に経過観察した.しかし症状は改善せず,大腸内視鏡検査で上行結腸部に内視鏡の通過が不可能な渦巻き様狭窄を認め,結腸捻転症の疑いで手術施行した.開腹時,回盲部は時計方向に捻転しており,回腸末端から盲腸の一部に壊死部を認めたため回盲部切除術を施行した.術後経過は良好で術後7病日から経口摂取可能となり,術後25病日で退院した.
著者関連情報
© 2008 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top