日本臨床外科学会雑誌
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症例
十二指腸乳頭部小細胞癌(内分泌細胞癌)の1例
広田 将司岩瀬 和裕藤井 眞島田 和典根津 理一郎田中 康博
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2008 年 69 巻 4 号 p. 824-828

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抄録
症例は67歳,男性.全身倦怠感・黄疸を主訴に入院となった.CT,MRI,ERCPにて,Vater乳頭部の腫瘍性病変による閉塞性黄疸と判断された.術前腫瘍生検で確定診断が得られなかったが,悪性腫瘍の存在を念頭に膵頭十二指腸切除術・リンパ節郭清(D2)を施行した.摘出標本ではVater乳頭部に腫瘍を認め,免疫組織化学的検査にてChromogranin A,Synaptophysin陽性を示し,小細胞癌(内分泌細胞癌)と診断した.Vater乳頭部原発の小細胞癌は稀な疾患である上,疾患概念が整理されて間が無く,症例の解析は今だ不十分な状況にある.根治的切除を行えたVater乳頭部小細胞癌(内分泌細胞癌)の1例を経験したので報告する.
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© 2008 日本臨床外科学会
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