日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
症例
両側腋窩副乳,乳腺Pseudoangiomatous stromal hyperplasia(PASH)の1例
鍋山 健太郎和田 義人齊藤 信明宮崎 亮
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 69 巻 7 号 p. 1595-1600

詳細
抄録
両側腋窩副乳と乳腺Pseudoangiomatous stromal hyperplasia(PASH)の1例を経験したので報告する.症例は45歳,女性.両側乳房と左腋窩の腫大,発赤を主訴で受診した.両側乳房は腫大し左腋窩腫瘤を認めた.胸部CT検査にて両側乳腺はびまん性に腫大し,左腋窩に約10cmの軟部腫瘤を認めた.診断目的で左腋窩腫瘤摘出術を行った.腋窩副乳PASHの診断であった.その後両側乳腺はさらに腫大しかつ左右腋窩腫瘤も出現したため両側単純乳房切除術左右腋窩腫瘤摘出術を行った.HE染色では乳腺間質内にスリット状,血管様の間隙を認め,その間隙内面は,一層の紡錘形細胞に覆われていた.免疫組織学的染色では,間隙内の紡錘形細胞はCD34に陽性,第8因子関連抗原に陰性であった.以上より両側腋窩副乳,乳腺PASHと診断した.今回,自験例に若干の文献的考察を加えて報告する.
著者関連情報
© 2008 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top