抄録
関節鏡下腱板修復術(以下ARCR)の手術成績及び特に部分修復例,再断裂例の成績に影響を与える因子を検討した.腱板大断裂・広範囲断裂に対しARCRを行い,術後1年以上経過観察が可能であった70肩(大断裂51肩,広範囲断裂19肩)を対象とした.一次修復を行った62肩中再断裂を認めなかった47肩を修復群,再断裂をきたした15肩を再断裂群(再断裂率24.2%)とし,部分修復を行った8肩を部分修復群として臨床成績・画像所見を調査した.日本整形外科学会肩関節疾患治療成績判定基準は各群とも術後有意に改善し,術前後とも3群間に有意差を認めなかった.MRI上,再断裂群,部分修復群において斜位環状断では術前後に断裂サイズに有意差を認めなかったが,斜位矢状断では術後有意に縮小していた.部分修復例,再断裂例においても矢状面での断裂サイズの縮小が得られれば良好な臨床成績が期待できることが示唆された.