日本臨床外科学会雑誌
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症例
術後38年目に皮膚・リンパ節転移をきたした乳癌晩期再発の1例
福田 直人渋谷 健太郎丸野 要杉山 保幸水口 國雄村田 宣夫
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2008 年 69 巻 7 号 p. 1620-1624

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抄録
症例は83歳,女性.45歳時に左乳癌の診断にて胸筋合併乳房切除術+両側卵巣切除術を受けている.左頸部腫瘤を主訴に当院皮膚科受診.左鎖骨上に3×4cm大のhard tumorを認め,皮膚浸潤を伴っていた.同部の皮膚生検よりびまん性に浸潤する腫瘍細胞を認め,免疫組織化学染色にてCEA,サイトケラチン,エストロゲンレセプター,プロゲステロンレセプターとも陽性であった.また腫瘍マーカーもCEA 6.9ng/ml,NCC-ST-439 490.2U/mlと上昇していたため,乳癌の晩期再発と診断された.治療はホルモン療法としてanastrozoleの投与を開始し,7カ月後に腫瘍の消失を認め,さらに8カ月以上CRを維持している.文献的に検索しえた限りでは,本例は本邦で最も遅い晩期再発乳癌症例であると考えられた.
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© 2008 日本臨床外科学会
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