日本臨床外科学会雑誌
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症例
乳房に発生したmyofibroblastomaの1例
森岡 祐貴関谷 正徳丸山 浩高岡田 隆雅森 尚義間瀬 隆弘
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2009 年 70 巻 9 号 p. 2637-2640

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抄録

乳房に発生した稀な良性腫瘍myofibroblastomaの症例を経験した.症例は53歳,女性.3カ月前からの左乳房の腫瘤を主訴に,精査目的で近医より紹介となった.左乳房上内側領域に弾性硬の腫瘤を触知し,画像検査・細胞診から葉状腫瘍と診断したが,良悪を含め,確定診断目的で,摘出術を行った.腫瘤は径約2cm,境界明瞭で大部分は薄い被膜に囲まれていた.組織学的には紡錘形から卵円形の核を有し,細胞間には膠原性のバンドが存在した.免疫組織学的染色ではCD34とDesminに陽性でKeratinには陰性であったためmyofibroblastomaと診断された.

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© 2009 日本臨床外科学会
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