日本臨床外科学会雑誌
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症例
膝窩静脈静脈性血管瘤の2例
星野 博之齋藤 健人野尻 和典平野 進佐藤 直夫長堀 優
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2010 年 71 巻 1 号 p. 243-247

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抄録
Venous aneurysm(VA)は静脈の延長・蛇行を伴わない限局性の静脈拡張性病変と定義され,日本語では静脈性血管瘤と訳されることが多い.中枢から四肢・末梢の静脈まで報告があり,その成因は明らかにされていない稀な疾患で,膝窩静脈に生じたものは肺塞栓症の原因となる.今回膝窩静脈静脈性血管瘤(Popliteal venous aneurysm,PVA)を2例経験したので報告する.症例1:42歳男性,呼吸困難を主訴に近医受診,両側肺塞栓症と診断され入院となった.CTで右膝窩静脈に血栓を伴う径3cm大のVAを認め,抗凝固療法を開始した.手術待機中に肺塞栓症が再燃し永久的下大静脈フィルターを留置,その後縫縮術を施行した.症例2:35歳男性,交通事故による左膝打撲の経過観察中,MRIで血栓を伴わない径2cm大の左PVAを認め当院紹介受診となった.同様に縫縮術を施行した.
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© 2010 日本臨床外科学会
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