抄録
症例は70歳代女性.右乳房腫瘤を自覚し当院を受診.来院時,右乳房E領域に17mm大の腫瘤を認めた.マンモグラフィでは辺縁一部微細鋸歯状の高濃度腫瘤を認め,超音波検査にて15mm大の球形の低エコー腫瘤を認めた.穿刺吸引細胞診では浸潤性乳管癌(充実腺管癌)が疑われたが,胞体はライトグリーン好性細顆粒状でneuroendocrine differentiationの可能性も指摘された.針生検ではchromogranin A,CD56陽性,synaptophysin陽性で神経内分泌癌が推定された.以上より,神経内分泌癌の診断にて,右乳房切除およびセンチネルリンパ節生検を行い,神経内分泌癌の確定診断を得た.