抄録
症例26歳,女性.心窩部痛にて近医受診.急性膵炎と診断,腹部CTにて膵尾部に18mm大の嚢胞性腫瘤を認め,膵嚢胞性腫瘍と診断当院紹介となった.悪性所見に乏しく脾温存膵体尾部切除を行ったが尾側膵が1cmほど脾から剥離できず切断し断端を縫宿した.病理診断は膵粘液性嚢胞腺腫と診断された.術後5カ月の腹部CTにて腹水貯留認め,その中を脾動脈が貫き脾内にも穿破していた.経皮ドレナージにて膵液漏による晩期出血と診断.緊急血管造影にて脾動脈瘤破裂を認め,動脈塞栓術を行った.術後,高アミラーゼ血症が継続も徐々に軽快した.脾の30%ほど脾梗塞を認めたが徐々に吸収され術1年後はほぼ消失した.