日本臨床外科学会雑誌
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症例
D3郭清により5年以上生存した多発大動脈周囲リンパ節転移を伴う高度進行胃癌の1例
浦野 真一二宮 基樹西崎 正彦原野 雅生
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2011 年 72 巻 4 号 p. 884-888

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抄録
症例は50代,男性.糖尿病加療中であったが,体重減少を主訴に近医受診精査の結果,胃癌と診断され当院に紹介された.上部消化管内視鏡検査で食道浸潤を認めるType3胃癌を認め,CTにて大動脈周囲リンパ節の累々とした腫脹を認め転移が疑われた.胃全摘,食道および横隔膜部分切除,脾摘,胆摘,D3郭清を施行し,術後病理診断にて総摘出リンパ節個数91個のうち22個に転移を認め,うち大動脈周囲リンパ節36個中11個に転移を認めた.術後7年経過した現在,自覚症状を特に認めずCTと内視鏡で再発所見を認めていない.実質的には十分な術後補助化学療法も施行せず,11個もの多発大動脈周囲リンパ節転移を呈しながら,大動脈周囲リンパ節郭清を伴う根治術により7年生存した例は稀であり若干の文献的考察を加えて報告する.
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© 2011 日本臨床外科学会
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