日本臨床外科学会雑誌
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症例
残膵再発を切除した膵体尾部浸潤性膵管癌の1例
佐藤 彰記, 森田 高行, 藤田 美芳, 岡村 圭祐, 市村 龍之助, 山口 晃司
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2011 年 72 巻 5 号 p. 1261-1265

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抄録
症例は59歳,男性.検診でCA19-9高値を指摘され当院を受診し,2003年6月膵体尾部癌の診断で膵体尾部切除を施行した.病理診断は高分化型膵管癌T2N1M0StageIII.術後Fluorouracil(以下5-FU)動注・門注療法を施行した.2006年5月CA19-9上昇,PETで残膵に集積を認めた.その他の検査では異常を認めなかったがPET所見から残膵再発と診断し残存膵全摘,門脈合併切除を施行した.病理診断は中分化型膵管癌T4N1M0StageIVa.術後5-FU動注・門注,その後Gemcitabine(以下GEM)投与を行った.2008年1月嚥下時違和感が出現し,精査で縦隔リンパ節転移,肺転移を認めた.TS-1,放射線療法を施行し縦隔リンパ節は縮小し症状は軽快した.8月便秘あり,精査にて腹膜転移,ダグラス窩転移を認め,放射線療法施行した.その後TS-1/GEM療法を施行したが,2009年1月初回治療より5年7カ月後に死亡した.初回手術より2年11カ月後に残膵再発し残膵全摘を施行し,長期生存が得られた浸潤性膵管癌症例を経験したので報告した.
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© 2011 日本臨床外科学会
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