日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
症例
男性副乳小葉癌の1例
柴崎 晋山城 勝重上徳 ひろみ渡邊 健一高橋 將人
著者情報
キーワード: 男性, 副乳癌, 浸潤性小葉癌
ジャーナル フリー

2011 年 72 巻 7 号 p. 1704-1708

詳細
抄録
症例は73歳,男性.左腋窩に発赤を伴う硬いしこりを自覚し,前医受診.皮膚生検にて低分化腺癌,ER(+),GCDFP-15(+)と診断され,当科紹介となった.視触診/MMG/CTで乳房内や腋窩リンパ節に異常を認めなかったが,腋窩外側部に皮膚に露出する3cm大の腫瘤を認めた.副乳原発乳癌を疑い,腫瘍切除+腋窩リンパ節郭清術を施行した.病理組織所見では,腫瘍細胞は索状に配列し,一部で腺管構造を形成していた.免疫染色にてER(+),E-cadherin(-)を示した.腫瘍周囲には乳腺類似構造も認められ,一部には腫瘍が浸潤していた.以上より最終診断は副乳原発小葉癌とした.リンパ節転移陰性,HER2陰性であり,Tamoxifenを投与し,約6カ月無再発生存中である.男性乳癌は全乳癌の約1%を占めるといわれるが,副乳原発かつ小葉癌となるとその発生は非常に稀であり,若干の文献的考察を加えて報告する.
著者関連情報
© 2011 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top