抄録
症例は70歳,女性.1996年1月に骨盤内後腹膜悪性血管周皮腫に対して動注化学療法後,切除術,1998年4月に局所再発にて対して腫瘍および仙骨合併切除術を行った.2007年まで再発は見られず,通院を自己中断したが,2009年11月に人間ドックの腹部超音波検査で腹腔内腫瘤を指摘され,当科を受診した.CTにて腹腔内に小腸と接する境界明瞭,内部不整な腫瘤性病変が認められた.既往と画像所見より悪性血管周皮腫の再発と診断し,2010年3月に切除術を施行した.腫瘤は大網に覆われており,大網とともに切除した.病理組織学検査は悪性血管周皮腫の再発の診断であった.血管周皮腫の術後には,10年以降に再発する症例もあり長期の経過観察が必要である.