日本臨床外科学会雑誌
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臨床経験
Diabetic mastopathyの7例
山田 美保子加藤 岳人吉原 基平松 和洋柴田 佳久山田 英貴
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キーワード: diabetic mastopathy, 糖尿病
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2011 年 72 巻 8 号 p. 1929-1932

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抄録
Diabetic mastopathyは長期糖尿病罹患患者に見られる乳腺の良性線維性腫瘤病変で,臨床所見や画像上,乳癌と類似しているため鑑別を要する.われわれはdiabetic mastopathyの7例を経験したので報告する.年齢は平均61.5歳で,糖尿病の罹患期間は平均16.6年であった.病変は,両側が5例,片側が2例,合計12病変であった.全例で硬い腫瘤を触れたがマンモグラフィでは特徴的な所見は認めなかった.超音波検査では全例に低エコー腫瘤と6例10病変で後方エコーの減弱を認めた.乳腺MRI検査は9病変に行われ5病変で後期相に造影効果を認め早期濃染を示す乳癌との鑑別となった.針生検では11病変全例で乳腺症の診断であった.既往歴,触診所見,各種画像検査を総合的に判断し確定診断とした.本疾患の診断には糖尿病の既往の問診が重要であり,両側性であることやMRI所見が診断の一助となる.
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© 2011 日本臨床外科学会
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