日本臨床外科学会雑誌
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症例
Amyand's herniaの2例
前田 慎太郎土屋 俊一海保 隆柳澤 真司外川 明宮崎 勝
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2011 年 72 巻 8 号 p. 2167-2171

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抄録

症例1は81歳,男性.右鼠径部膨隆を主訴に受診した.右鼠径部に鶉卵大腫脹を認めた.CTでは右鼠径部から陰嚢にかけヘルニア嚢が突出し,内容物は回盲部より連なる内容を認めた.右鼠径ヘルニア嵌頓の診断で緊急手術を施行した.内容物は虫垂であり虫垂切除術を施行し,メッシュを用い補強を行った.症例2は49歳,男性.10年前より右鼠径部腫脹を自覚していた.右鼠径部に手拳大の腫脹,疼痛を認めた.CT上右鼠径部から陰嚢にかけヘルニア嚢の突出を認め,内部に腸管を認めた.右鼠径ヘルニア嵌頓の診断で緊急手術施行.内容物は虫垂であり,切除後,Bassini法で根治術を施行した.両者とも合併症無く退院した.Amyand's herniaは稀な疾患であるが,その存在を念頭に置き,適切な治療を行う必要がある.

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© 2011 日本臨床外科学会
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