日本臨床外科学会雑誌
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症例
妊娠30週時に緊急手術を要した総胆管結石・急性胆管炎の1例
金子 由香有泉 俊一片桐 聡小寺 由人井上 雄志山本 雅一
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キーワード: 妊婦, 胆管炎, 胆嚢摘出術
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2012 年 73 巻 10 号 p. 2647-2651

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抄録
妊婦の手術は妊娠時期に応じた治療法の選択が必要である.今回,妊娠後期の妊婦の総胆管結石,胆管炎に対し緊急開腹胆嚢摘出術,C-tubeドレナージを施行し無事分娩に至った症例を経験したので報告する.症例は33歳,白人女性.妊娠24週,29週に総胆管結石による急性膵炎となり保存的治療で改善した.今回妊娠30週で心窩部痛,発熱が出現し救急外来受診.緊急MRIで胆嚢結石,総胆管結石,急性胆管炎と診断した.緊急手術を選択し,開腹所見では妊娠子宮が総胆管前面にあり総胆管が確認できず胆嚢摘出術とC-tubeドレナージを施行した.術後合併症は認めず妊娠は継続し妊娠40週に経膣分娩にて無事出産となった.母子ともに健康であった.妊婦の胆管炎症例につき文献的考察を含め報告する.
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© 2012 日本臨床外科学会
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