日本臨床外科学会雑誌
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症例
乳癌手術中に発症した気胸を契機に発見された肺癌の1例
三賀森 学高見 康二大宮 英泰山村 順栗山 啓子児玉 良典中森 正二辻仲 利政
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キーワード: 気胸, 肺癌, 播種
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2012 年 73 巻 11 号 p. 2791-2795

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抄録
症例:70歳,女性.乳癌術前の胸部CTで両肺の気腫性嚢胞性変化を認めた.全身麻酔下に乳房部分切除術を施行中に右気胸を発症した.1週間の持続胸腔ドレナージを行ったが気瘻が改善せず,手術の方針とした.胸腔鏡下に右S6からの気瘻を確認し,同部の肺部分切除術を施行した.ホルマリン固定後の切除標本割面の肉眼所見で胸膜直下に12mmの白色結節を認め,瘻孔を確認した.病理診断は扁平上皮癌で瘻孔部に腫瘍の胸膜露出を認めた(pl2).原発性肺癌(pT2a)と診断し,気胸手術の4週後に胸腔鏡下右下葉切除術を施行した.術後補助化学療法を施行したが,初回手術後7カ月で胸膜播種で再発し,11カ月で永眠された.気胸発症を初発症状とする,中年以降や肺の気腫性変化を有する患者では肺癌の合併を念頭に置く必要がある.
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© 2012 日本臨床外科学会
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