日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
臨床経験
胸腔鏡補助下前側方切開法による胸腺腫胸腺部分切除術
荒井 宏雅乾 健二西井 鉄平湯川 寛夫利野 靖益田 宗孝
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 73 巻 2 号 p. 293-298

詳細
抄録
胸腔鏡補助下前側方切開によるアプローチで胸腺腫胸腺部分切除術を施行した胸腺腫(正岡分類I/II期)10例について報告する.対象は男性3例,女性7例,平均年齢58±11.0歳.他臓器合併切除は3例,術後合併症は3例.1例は合併切除に伴う横隔神経麻痺,1例は術前から存在する心房細動の症例であった.病理組織診断は,WHO分類ではType ABが5例(50%),術後正岡分類ではI期が6例(60%)と最も多かった.手術時間は92.3±39.2分,出血量は20.5±34.1ml,胸腔ドレーン留置期間は1.50±0.85日,在院期間は7.4±4.62日であった.全症例において再発を認めていない.症例を選択した上で,小開胸を併用した胸腔鏡補助下の胸腺腫胸腺部分切除術は低侵襲で安全な術式であると考えられた.
著者関連情報
© 2012 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top