日本臨床外科学会雑誌
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症例
表皮嚢腫を思わせた乳腺純粋型扁平上皮癌の1例
谷口 大輔谷口 英樹進藤 久和中崎 隆行佐野 功重松 和人
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キーワード: 扁平上皮癌, 表皮嚢腫, 乳癌
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2012 年 73 巻 3 号 p. 552-556

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抄録
乳腺原発扁平上皮癌は,乳管癌の扁平上皮化生から発生すると考えられている.今回われわれは,表皮嚢腫が発生母地と考えられた乳腺原発純粋型扁平上皮癌の1例を経験したので報告する.症例は79歳,女性.左乳房に3cm大の腫瘤を指摘され来院した.マンモグラフィでスピキュラを伴う腫瘤を認め,超音波検査では不整型の低エコー腫瘤を認めた.造影MRIでは,濃染する不整型の腫瘤がみられ,その中心部には壊死を思わせる,造影されない部分がみられた.針生検では,扁平上皮癌の診断であり,乳房部分切除術,腋窩リンパ節郭清を行った.病理組織診断では,腺癌の成分はみられず純粋型扁平上皮癌の診断であった.腫瘍の中心部には角質層を含む表皮嚢腫がみられ,表皮嚢腫が扁平上皮癌の発生母地となった可能性が示唆された.
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© 2012 日本臨床外科学会
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