日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
症例
天蓋切除術を施行したCA19-9高値脾嚢胞(径12cm)の1例
水口 徹中村 幸雄太田 盛道川本 雅樹目黒 誠平田 公一
著者情報
キーワード: 脾嚢胞, CA19-9, 天蓋切除術
ジャーナル フリー

2012 年 73 巻 4 号 p. 982-987

詳細
抄録

CA19-9高値の脾嚢胞に対しては,悪性疾患を否定できないことから脾臓摘出術が選択されてきた.近年の画像診断は向上したことと過去の病理結果から悪性病変の報告は極めて稀であることから天蓋切除術の報告も増加している.本症例は29歳女性で,単房性かつ内部均一な脾嚢胞であったことから術中細胞診を施行した上で天蓋切除術を施行した.過去の報告をまとめ,脾嚢胞に対しての診断と治療に関して考察する.

著者関連情報
© 2012 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top