日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
症例
菌球形成を伴わない嚢胞性病変として認識されたアスペルギローマの1例
境澤 隆夫有村 隆明小沢 恵介西村 秀紀大月 聡明保坂 典子
著者情報
キーワード: 気胸, アスペルギローマ
ジャーナル フリー

2012 年 73 巻 6 号 p. 1381-1385

詳細
抄録
症例は43歳,男性.約10年前に右自然気胸を発症し他院で胸腔ドレナージが行われた.今回,短期間で2回にわたり右気胸再発を繰り返し他院より当科へ紹介された.胸部CT検査で右肺尖に内部腫瘤成分を伴わない嚢胞性病変が認められ,これが気胸の原因と考え胸腔鏡下に右上葉部分切除を施行した.病理組織診断では嚢胞内壁よりアスペルギルスの菌糸が確認された.肺アスペルギルス症は基礎疾患のない健常者においても発症する可能性があり注意を要する.また画像的に菌球形成がみられなくても,壁肥厚性の嚢胞性病変を認めた場合にはアスペルギローマの可能性を念頭におく必要がある.
著者関連情報
© 2012 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top