抄録
症例は39歳,男性.健診で施行した胸部CT検査にて,左肺上葉に石灰化を伴った結節影を指摘された.6カ月後のCT検査では大きさに変化がなく炎症性結節と判断した.健診から4年後のPET-CT検査にて,結節は増大していたため肺癌が疑われ当科へ紹介,手術の方針とした.胸腔鏡下肺部分切除を施行し病理検査に提出した.術中捺印細胞診では,リンパ球や好中球,組織球,気管支上皮細胞を認めたが悪性の所見はなかった.永久標本では,腫瘤には骨髄組織を伴う骨梁が形成され,肺胞や気管支の間質にそった発育を呈しており,Dendriform pulmonary ossification(以下,DPO)と診断した.術前から病変を確認でき,経時的に増大を認めた報告例はなく,若干の文献的考察を加えて報告する.