日本臨床外科学会雑誌
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症例
治癒切除した同時性4重複癌(乳腺,肺,胃,大腸)の1例
木下 茂喜江原 和男出石 邦彦佐野 貴範
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キーワード: 同時性, 4重複癌, 乳癌
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2012 年 73 巻 7 号 p. 1835-1840

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抄録
症例は77歳,女性.胃癌にて近医より紹介された.
転移検索目的の胸腹部造影CTにて,横行結腸壁肥厚,左肺尖異常陰影,右乳腺腫瘤を指摘された.胃癌と大腸癌は生検にて,乳癌は穿刺吸引細胞診にて確定診断した.肺病変はCTにて肺線癌と診断されたが,本人希望により経過観察することとなった.平成20年11月胃癌・大腸癌に対し幽門側胃切除・横行結腸切除施行.平成21年3月右乳癌に対し右乳房切除・腋窩リンパ節郭清施行.肺病変は約1年半で増大し,平成22年5月に左肺上葉切除施行.病理組織は胃:高分化環状腺癌,大腸:高分化環状腺癌,乳癌:硬癌,肺癌:混合型腺癌で,いずれも原発巣と診断され,治癒切除できた同時性4重複癌症例であった.初回手術より約3年経過したが,再発の兆候はない.
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© 2012 日本臨床外科学会
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