日本臨床外科学会雑誌
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原著
乳癌組織生検における捺印細胞診の有用性
柏木 伸一郎浅野 有香青松 直撥中村 雅憲川尻 成美荻澤 佳奈高島 勉小野田 尚佳西森 武雄石川 哲郎若狭 研一平川 弘聖
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キーワード: 捺印細胞診, 針生検, 乳癌
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2012 年 73 巻 8 号 p. 1855-1860

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抄録
目的:乳腺組織の質的な診断には,針生検(CNB)や穿刺吸引細胞診(ABC)が行われているが,感度・特異度ともに100%には至っていない.正診率を上げるために,CNB施行時に捺印細胞診を同時に行っている.CNBでは良性であるにもかかわらず捺印細胞診では悪性を疑い,Mammotome®などを追加することにより悪性の診断に至るケースもある.
方法:乳腺腫瘤組織生検1,114症例を対象,CNBに併用した捺印細胞診の有用性を検討した.
結果:1,114症例のうちCNB陽性549例,陰性565例であった.CNB陰性で捺印細胞診にて悪性が疑われた症例は20例であり,18例が実際に悪性であった.捺印細胞診とCNBの組み合わせにより100%の感度(567/567)と99.6%の特異度(545/547)を得た.
結論:乳癌組織のCNBにおける捺印細胞診は,正確な治療前診断への寄与が期待できる.
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© 2012 日本臨床外科学会
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