日本臨床外科学会雑誌
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症例
Amyandヘルニアの1例
黄 哲守高山 亘西森 孝典角田 慎輔柳橋 浩男菅谷 睦
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2012 年 73 巻 9 号 p. 2431-2438

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抄録

症例は49歳,男性.2012年2月下旬,突然発症した右下腹部痛,右鼠径部腫脹を主訴に当院来院.精査の結果,右鼠径ヘルニアの診断で2012年3月上旬手術を行った.鼠径管を開放するとヘルニア嚢内に虫垂が嵌頓しておりAmyand's herniaと診断.ヘルニアタイプは日本ヘルニア分類I-1型と診断したため虫垂切除とULTRAPRO HERNIA SYSTEM法によるヘルニア修復術を行った.術後は第2病日に軽快退院し,その後も創感染を併発しなかった.鼠径ヘルニア内容が虫垂であるAmyand's herniaはまれであり本邦での報告は少ない.本邦36例の報告を検討したので若干の文献的考察を加え報告する.

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© 2012 日本臨床外科学会
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