日本臨床外科学会雑誌
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症例
下部胆管癌・腹部大動脈瘤・虚血性心疾患に対する二期的手術の1例
松本 泰典丸山 尚嗣茂木 健司
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2013 年 74 巻 1 号 p. 248-252

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抄録
腹部消化器悪性腫瘍と腹部大動脈瘤の合併は臨床上しばしば経験し,その際どちらかの治療を優先する二期的手術か,または一期的手術を施行するかの判断に苦慮することが多い.今回われわれは,下部胆管癌と腹部大動脈瘤,虚血性心疾患の合併例に対し二期的手術を施行しえた症例を経験したので報告する.症例は69歳男性,健診で肝機能異常を指摘され近医で腹部超音波検査を施行し,閉塞性黄疸と腹部大動脈瘤の診断で紹介となった.精査で下部胆管癌および最大径77mmの腹部大動脈瘤,虚血性心疾患の合併と診断し,人工血管置換術および冠動脈バイパス術を施行後38日で膵頭十二指腸切除術を施行した.術後6カ月で人工血管感染をきたしたが保存的治療により改善し,現在術後17カ月生存中である.両疾患の合併症例では手術侵襲とリスクを考慮の上,二期的手術も選択肢となりうると考えた.
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© 2013 日本臨床外科学会
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