日本臨床外科学会雑誌
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症例
ステントグラフトを留置した左椎骨動脈起始異常を伴う胸部大動脈瘤の1例
木村 光一松本 拓也岩佐 憲臣福永 亮大久良木 亮一前原 喜彦
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2013 年 74 巻 10 号 p. 2737-2740

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抄録
症例は76歳,男性.2011年1月,意識消失発作にて前医受診した.明らかな意識消失発作の原因は認めなかったが,CT検査にて胸部大動脈瘤,腹部大動脈瘤を認め,当科紹介受診となった.大動脈弓部に57mm大の嚢状の大動脈瘤を認め,手術適応と判断したが,高齢であり陳旧性心筋梗塞の既往もあることからステントグラフト内挿術を行った.左椎骨動脈が弓部大動脈から直接分岐する破格があったが,術前の頭頸部MRI検査にて頭蓋内および頸部の血流に問題がないことを確認した上で,胸部大動脈ステントグラフト内挿術を施行した.ステントグラフトは左総頸動脈分岐部直下より留置し,腋窩-腋窩動脈バイパス術を追加した.術後は脳虚血症状の出現なく良好な経過を得た.左椎骨動脈を閉塞させても,良好な経過を得ることができた症例を経験したため,文献的考察を含め,報告する.
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© 2013 日本臨床外科学会
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