日本臨床外科学会雑誌
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症例
回腸原発脱分化型脂肪肉腫の1例
萩尾 浩太郎上村 和康磯野 忠大小林 敏樹橘 充弘木村 貴彦
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2013 年 74 巻 2 号 p. 426-430

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抄録
症例は80歳,女性.2008年7月不眠症にて近医通院中,スクリーニングにて腹部超音波検査施行され,骨盤内に10cm大の腫瘤を認め,当科紹介となった.腹部CT検査にて,右下腹部骨盤内に長径10cm大の内部不均一な充実性成分と脂肪濃度を含む腫瘤を認め,この背側に長径が15cm大のほとんどが脂肪濃度である腫瘤を認めた.骨盤内脂肪肉腫が疑われ,手術を施行した.回腸末端から30cmと55cmの回腸に,それぞれ12×10cm,18×13cmの弾性軟,黄色調,表面平滑な腫瘤を認め,腫瘍はほぼ腸間膜対側に位置し,回腸との境界は不明瞭であった.回腸腸管壁原発であると考えられ,回腸部分切除術を施行した.病理組織学的診断は脱分化型脂肪肉腫と診断された.腸管原発の脱分化型脂肪肉腫は非常に稀であり,若干の文献的考察を加え報告する.
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