日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡下摘出術を施行し完全内臓逆位に併発した後腹膜神経鞘腫の1例
村上 克宏高西 喜重郎森田 泰弘宮木 陽松本 潤
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2013 年 74 巻 2 号 p. 564-567

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抄録
今回,われわれは完全内臓逆位を伴う後腹膜腫瘍に対し腹腔鏡下腫瘍摘出術を施行した1例を経験したので報告する.症例は完全内臓逆位を伴った40歳男性.腹部CT検査で腹部大動脈と下大静脈の間に25mmの後腹膜腫瘍を認め,外科的切除の方針となった.術者は患者右側に立ち,5ポートで手術を施行した.完全内臓逆位であったが解剖の同定は容易であり,手術は問題なく完遂できた.摘出した腫瘍の病理診断は紡錘形細胞が柵状に配列し,S-100蛋白陽性であったため神経鞘腫と診断した.われわれが調べ得た限りでは,内臓逆位を伴う後腹膜腫瘍に対して腹腔鏡下腫瘍摘出術を施行した例は本邦では初であった.
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© 2013 日本臨床外科学会
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