日本臨床外科学会雑誌
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症例
膵管ステントにて膵切除を回避したIIIb型外傷性膵損傷の1例
山口 貴之長谷川 洋坂本 英至小松 俊一郎法水 信治新宮 優二
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2013 年 74 巻 3 号 p. 797-800

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抄録
今回われわれはIIIb型膵損傷に対して膵管ステントと腹腔ドレナージを施行し膵の切除を回避しえた症例を経験したので報告する.症例は19歳,女性.2012年3月階段で転倒して上腹部を打撲し当院に搬送された.腹部CTにて膵損傷と上腸間膜静脈周囲の液体貯留を認め,緊急逆行性内視鏡的膵管造影(Endoscopic Retrograde Pancreatography:以下ERP)を施行したところ主膵管損傷を認めたため内視鏡的経鼻胆道ドレナージチューブ(Endoscopic Nasobiliary Drainage:以下ENBD)を挿入した.同日緊急手術を施行し腹腔ドレナージを行った.術後経過は良好で第22病日に内視鏡的膵管ステントチューブ(Endoscopic Pancreatic Stenting:以下EPS)に交換し第39病日に軽快退院した.
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© 2013 日本臨床外科学会
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