日本臨床外科学会雑誌
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症例
急性腹膜炎術後に発症したcritical illness polyneuropathyの1例
松井 大輔, 木下 淳, 二宮 致, 伏田 幸夫, 藤村 隆, 太田 哲生
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2013 年 74 巻 6 号 p. 1704-1708

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抄録
症例は77歳,女性.嘔吐を主訴に救急外来を受診し,イレウスの診断で保存的加療が行われるも経過中に敗血症性ショックとなり,閉塞性大腸炎に伴う大腸壊死の診断で緊急手術を施行した.開腹所見ではS状結腸に憩室炎による狭窄を認め,口側の結腸は著明に拡張し,広範な虚血・壊死に陥っていたため,結腸亜全摘・回腸人工肛門造設術を施行した.術後,全身状態は改善するも,意識障害の遷延と四肢の弛緩性麻痺を認めた.CT/MRI・髄液検査では異常は認めず,臨床経過および電気生理学的検査より本症例は重症敗血症に合併したcritical illness polyneuropathyと診断した.積極的なリハビリテーションにより車椅子生活が可能な状況まで回復したが,長期に渡り口咽頭筋麻痺は残存した.重篤な敗血症の神経合併症としてのCIPに関して本邦の外科医には認識不十分であるのが現状であり,若干の文献的考察を加えて報告する.
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© 2013 日本臨床外科学会
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