日本臨床外科学会雑誌
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症例
消化管重複症により腸閉塞を発症したNoonan症候群の1例
松浦 玲藤井 眞弓場 健義森本 芳和赤丸 祐介山崎 芳郎
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2013 年 74 巻 7 号 p. 1891-1894

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抄録
Noonan症候群は先天性心疾患に低身長,眼間乖離などの外表奇形を伴う先天奇形症候群である.Noonan症候群の経過観察中に消化管重複症による腸閉塞を発症した1症例を経験した.症例は13歳,男児.腹痛,嘔吐を主訴に近医を受診し腸閉塞の診断で当院を紹介受診した.腹部は膨隆し,腸雑音は減弱しており,腹部X線・CT検査にて小腸の鏡面像を認めた.腸閉塞と診断しイレウス管を留置,保存的加療を施行するも,腹部所見が増悪傾向を示したため緊急手術を施行した.回盲弁より60cmの回腸に嚢状の重複腸管を認め,同部位にTreitz靱帯から210cmの小腸と腸間膜が高度に癒着していた.重複腸管による炎症性癒着が閉塞の原因と判断し,重複腸管を切除した.Noonan症候群に伴う消化管奇形の報告例は少なく,若干の文献的考察を加え報告する.
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© 2013 日本臨床外科学会
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